あけましておめでとうございます。
毎年年末にBLOGを更新しておりましたが、今年は年始ブログになってしまいました。
ブログ更新待ってたのに忘れてないですか?と連絡いただいた方、ThankYouSoMuch!!でした(笑)
2024年は大きな決断をした年となりました。
2020年コロナ禍に突入し、このBLOGにも書きましたが本当に瀕死の状態となりました。
資金繰りに奔走し、多くの心あるメンバーやアクトインディ卒業生、外部の応援してくれる人々に助けられ、2021年後半にはなんとか光がさしてきたのですが、エンジニアリソースが完全に不足し2021年12月にくふうカンパニーと資本業務提携をさせていただきました。
アクトインディのメイン事業である『いこーよ』はこの業務提携のおかげで強力な技術サポートを得ることができ、2022年、2023年と技術的な負債を解消し、次のステージを目指せる状態となりました。
少子化が加速し、SNSシフトも進む逆風の中でありながらも2024年はセッション数では12ヶ月のうち半分の6ヶ月でコロナ前の2019年を上回り、重要な指標としている月間複数回いこーよを利用してくれるユーザーの数は12ヶ月全てで過去最高の数値を記録するなど、順調にいこーよのサービスを伸ばすことができました。
くふうカンパニー社との連携なくして、この結果は考えられず、CTOとしてハンズオンでサポートしてくれた吉川さんを筆頭に多くの方々に心から感謝しております。本当にありがとうございました。
また、社内でも生成AIを活用し生産性を400%以上に伸ばしたコンテンツチーム筆頭に、見た目のデザインではなくサービス全体をデザインできるまでに進化したデザイナーチーム、細かい仮説検証を繰り返しKPI改善を推進してくれたチーム、現場最前線での丁寧なコミュニケーションとそれを支えるサポートメンバーが一体となってクライアント満足度を追求し過去最高のクライアント数を更新し続けてくれたソリューションチームなどなど、本当によくがんばってくれました。
こうしてコロナ禍の瀕死状態から『お出かけのいこーよ』としては色々な課題を少しずつ克服し、いい数字が出せるようになってきました。
このまま『お出かけのいこーよ』に特化すればある程度の利益や成長が見込めるかもしれません。
しかし、私達が成したいことは『次世代に価値』を残すことです。
子どもたちの未来をより良くするために必要なこと、次世代の社会にとって価値があることを考え、リスクを恐れずチャレンジしてこそアクトインディの存在する価値があると考えています。
そもそも『お出かけのいこーよ』は、2007年当時、長時間労働と共働きによって親子の時間が奪われている中で、子どもたちの健全な成長に必要不可欠な親子コミュニケーションを取り戻し、限られた親子の時間をより濃密な時間にしたくて創ったサービスになります。
世間的に企業の価値は、時価総額を筆頭に、売上や利益、成長率や利益率などで優劣が語られることが多いです。
しかし、私はこれらの認知指標だけで会社の本当の価値は語れないと感じています。
次世代にツケを回しながら今稼いでいる会社も多く、また合法な中で人をあざむいたりだましたりするような手法で、売上や利益を上げている会社も少なくないと感じています。私達は私達の基準で本当に価値のある会社を目指します。
少子化が進むこの国において、政治もがんばってくれてはいますが、まだまだ子育てしづらい環境、制度が多く、結果的に少子化は加速しています。
子どもは国の宝であり未来です。
アクトインディは、お出かけのいこーよを土台として、この国の未来を担う子どもたちの健全な成長をサポートしていきます。
お出かけに限らず教育分野や、子育て家庭が持つ様々な課題解決をサポートする会社を目指します。
教育は儲からない。子育てサポートは儲からない。NPOにすれば?といったご意見もいただきますが、この資本主義の社会できちんと利益を出しながら、これらの課題を解決することができれば、未来に希望がいだけると私は思っています。
非常に難しい挑戦ではありますが、私達はガチでこの課題に挑戦します。
子どもを育てづらい国、子どもの本当の価値を伸ばせない国、子どもそれぞれが持つ可能性を伸ばせない国が、いい国になるはずがありません。
自分たちの世代は戦争やその後の猛烈な復興も知らず、社会インフラが世界最高水準となった日本で生きてきました。
先達が創ってくださったこの恵まれた日本のいいとこ取りをして、自分達さえよければOKと未来にツケを回し、未来をボロボロにした恩知らずな最悪の世代となっていいのか?
もちろんNOです。
私達がすべてを成し遂げることは難しいですが、きっかけや機会を創り、多くの同じ思いを持っている人々や企業と連動して、明るく楽しみな未来を創って行くことは十分可能だと考えています。
コロナ禍の瀕死状態を救ってくれたくふうカンパニーさんとこの辺りのことを散々議論させていただきました。
くふうカンパニーさん、特に代表の穐田さんはこの辺りのことを大いに理解してくださり、応援してくださりました。
しかし、コロナ禍を機にデットとエクイティで集めた資金が手元にあるなかで、先行投資を切り詰め、短期的な黒字化にこだわることは未来の可能性を縮めてしまうという私の経営判断は
上場企業であるくふうカンパニーさんにご迷惑をおかけすることになるという結論に達しました。
結果として本当にワガママな話なのですが、一部新たな株主を募り、くふうカンパニーさんとの資本業務提携を解消させていただくに至りました。
苦しい時を支えていただいたくふうカンパニーさんに恩返しできないままで資本業務提携解消となったことに対しては本当に申し訳ない想いでいっぱいなのですが、厳しい道だと思うけどがんばれと背中を押していただいたことに本当に心から感謝しています。
また、このタイミングで新たに株主となってくださった方々にも本当に感謝しかありません。
先行投資を優先させ、儲かりづらい領域に事業を広げていきますが、赤字で事業は継続できないという原則を忘れず、未来を創っていきます。
2025年は新たに起業したつもりで、組織図も評価制度も一新し、覚悟を持って子育て領域全般に事業を広げていきます。
まずは日本の未来に貢献し、そこから世界へと貢献できる会社を目指していきます。
目線は高く、行動は着実に、コツコツと進んでまいります。
より一層多くの方々に助けていただく場面が増えるかと思いますが、引き続き応援よろしくお願いいたします。