次のステージへ

あっという間に2022年も最終営業日となりました。
コロナ禍を乗り越え、復活の年と意気込んでスタートしたものの、1月2月とオミクロン株が猛威をふるい、2019年売上比で1月約40%2月約30%としっかり落ち込みました。

出鼻をくじかれたものの、すでに2年間この状況に耐えてきた当社メンバーはたくましく、出来ることをコツコツと重ね準備をしてまいりました。

そしてついに3年ぶりに行動制限なしとなったGWから夏休みにかけて、おかげさまで「いこーよ」は大いに盛り上がりました。たくさんのユーザーにご利用いただき、多くのクライアントからご支持をいただき、8月にはついに単月でコロナ前の2019年8月の売上を超えることができました。
通年でもコロナ前の8割ほどまで回復することができ、来期は過去最高を更新する見通しです。

また、今年は「いこーよ」の事業ステージを、ステージ1からステージ2へとステップアップいたしました。
これまでは、子どもとお出かけ情報「いこーよ」としてブランディングしてきましたが、それはあくまでステージ2への準備であり、事業計画のなかではまだまだ序盤でしかありませんでした。

その序盤に14年もかかってしまい、事業の難しさを痛感しつつ、歳も結構とってしまいましたが、また次の挑戦に進めたことを嬉しく思っています。
このステップアップにともなってブランドコンセプトも更新し、ロゴも新しくしました

で、ステージ2ってなんだ??というところですが・・・・

そもそも私たちはお出かけ情報を提供したくて「いこーよ」をスタートしたわけではありません。
私たちアクトインディ(株)は、次世代に価値を残すために事業を行っています。
その次世代を担う子ども達が、素敵な価値観を宿し、その価値観を軸に、自分で考えて行動できる人となって社会課題を解決し、より本質的な意味で豊かな未来を創っていけば、社会はどんどん良くなっていくはずです。
だからこそ、そういう人が育つ仕組みを創れたら私たちは次世代に価値を残せる!
こう考えて事業をスタートしました。

この構想を実現するために、世代全体の子ども達に対して影響を与えられるようなプラットフォームを持たなければなりませんでした。
そこで、親子でお出かけという分野に特化して情報提供することで、子育て世帯へのリーチを獲得し、同時に子どもの価値観形成や自己肯定感を身につける為に非常に重要な幼少期の親子コミュニケーションにポジティブな影響をあたえる作戦を考え2008年に子どもとお出かけ情報「いこーよ」を立ち上げました。


想像以上にうまくいかず14年もの歳月がかかってしまいましたが、なんとかおかげさまで子育て世帯の80~90%が利用してくれる子育てツールとなりました。
もちろんお出かけメディアとしてもまだまだ進化させて行きますが、それなりのリーチと信頼を獲得できたと判断し、このタイミングでステージ2へと踏み出すことにしました。

ステージ2では以下のようなことを本格的に取り組みます。
・生きる力を育む子育てについての研究と実践(子どもの未来と生きる力研究所、未来へいこーよetc)
・親子がより自分らしく素敵な人生を送るためのサポート(「いこーよ」子どもコーチング、子育てサポート新事業etc)
・子どもの可能性を最大化させる社会づくり(いこーよ総研etc)
・経済性だけじゃなく、本当の豊かさを次世代に残す取り組み(いこーよトリップ6歳になったら机を作ろう!、こどもわーくetc)

今の世の中は、子どもが子どもらしく色々なことに興味を持って「やってみたい!」と目を輝かせても、なかなか実現出来ない環境にあります。
例えばサッカーワールドカップを見て「やってみたい!」となっても家の前の道路などはもちろん、公園でもボール遊び禁止。学校によっては休み時間でもボール遊び禁止という学校もあります。
日本代表のプレーを見てワクワクして、ボールを蹴って遊んでいたら叱られた、といったことが実際に起きてしまいます。

また、なにかちょっとリスクのあることをさせようものなら、すぐに批判や論争が巻き起こるためなるべく波風立てない風潮が強く、子どもはとにかくリスクの無いことしかさせてもらえません。
子どもが何かに興味を持って行動すると、すぐにダメ!と止められる、場合によっては叱られる。結果として子どもは興味持つことを自分で制御し、先生や親が言うことをやるようになっていきます。
なにかする際にも、やっていいか自分で考えて行動するのではなく、先生や親に聞いて指示を仰ぐ習慣がついてしまいます。
そしてそういう習慣が強い子ほどおりこうさん認定を受けているように思います。
幼少期からこんな習慣をつけさせてしまっては、自分で考えて行動する大人になるはずがありません。

私たちは14年かけて創ってきた「いこーよ」をプラットフォームへと進化させ、子ども達の可能性を最大化させ、子育ての負担やストレスを軽減させ、未来がめちゃくちゃ楽しみな社会を創っていくつもりです。

簡単に言うと「いこーよ」は子育て全般に対してポジティブな影響を与える事業を象徴するブランドへと進化します。
子育て世代や子ども達の周りにはいつも何処かで「いこーよ」が関わって、寄り添っているような存在になっていきます。

当初3年くらいでやろうとしていたステージ1が14年もかかってしまったので、ステージ2はまた15年とか20年とかかかってしまうかもしれませんが、得意のコツコツ積み重ねる戦法で描いた未来へと進んでいきます。

いよいよ来年は創業20周年となります。
本当に多くのメンバーに支えられ、多くの方々にサポートいただき、気がつくと20年も経っていましたが、まだまだやりたいこと実現したいことがあるので、引き続き応援よろしくお願いします。