この記事は actindi Advent Calendar 2018 の9日目の記事です。
どうも、皆様はじめまして、新規事業開発室、いこーよ四季冒険部担当の石川大晃です。
私は、親子を対象に四季折々のいろいろな畑や自然体験を提案している「いこーよ四季冒険部」を担当しています。今回このような機会を頂けたので、「なぜやるのか」のちょっと暑苦しいお話にお付き合い下さい。。。
■冒険から、可能性を広げる
いこーよ四季冒険部は幼少期の子どもたちを対象に四季折々の活動を行なっています。なぜなら、可能性を広げるのは幼少期が一番良いと考えているからです。可能性を広げるとは、四季折々の日常ではできないことへ挑戦してみる(= 冒険)中で、好奇心を育み(横軸)、「〇〇ができた!」やできたことを認められたり、褒められたり自分の存在価値を感じる経験(縦軸)を増やし、内面を豊かにすることだと考えています。この様な学力では測れない内面を伸ばす時期として、幼少期が1番良い時期だとする研究結果も多々報告されています。確かに、保育園・小学校・中学校・高校・大学の授業に関わらせて頂いた自分の経験(主に授業補助ですが笑)からも、特に幼児〜小学校ぐらいの子どもは、周りの環境を柔軟に吸収し自分のものにしている姿に驚かされました。
現在、AIをはじめとする科学技術の発展が目覚ましいです。勉強だけができる賢いだけの人は、とって代わられてしまう部分が増えてきます。ですので、今の子どもたちは「自分の力で未来を切り開ける人」になって欲しいなぁと思っています。いこーよ四季冒険部では、「自分でやってみる」をテーマに活動を組み立てています。例えば、川釣りの活動では、自分で竿を作って川釣りに挑戦してみました。時には、近くにいるサワガニに興味が惹かれて横道にそれることもありますが、無理やり活動の本流に戻そうとは考えていません。「〇〇ができた!」や、できたことによって「褒められ・認められた」経験の積み重ねはもちろんのこと、子どもの興味・関心等に寄り添い好奇心を育むことも、内面をより豊かにする上でとても大切だと考えているからです。
■保育現場や、子育て研究に携わり思うこと
私は、保育園での保育士でもあり、子育て研究者の卵でもあります。保育士をしていると、親が子を育てるって本当に凄いなぁといつも思っています。朝早くに起きて、子どもを保育園に預けて、日中会社で働き、子どもを保育園に迎えにきて、子どもを寝かしつけるまで相手をする。スーパーマンです・・・本当に。当たり前のようにアクトインディに出社されているパパ・ママを見ると本当に頭が上がりません(ということは、新規事業開発室は自分以外結婚しているので、常に頭が上がりません笑)。休日なのに、子どもの為を思いわざわざ参加してくださるパパ・ママにももちろん頭があがりません。ですので、「お忙しい中、わざわざ参加して頂きありがとうございます。」と感謝の念を込めて参加者の皆様にご挨拶をするようにしています。
でも、共働きや長時間労働等で特に平日ゆっくり親子で関わり合う時間は減っており、親が子どもを理解しきれてない部分もあるような気もしています。親、保育者、子(3歳児)の会話の研究をしていますが、特に男児への親の会話が子どもの実態に合っていない一方的な傾向が見えてきています。一方で、保育者の会話が増えると子どもの実態にあった丁寧なものになり、結果として子どもの内面が育つというデータが得られてきています。親は子どもを理解しきれていない部分から無意識のうちに会話等で子どものできることにリミッターをかけてしまっている事があるのかもしれません。「火起こし」と聞くと親目線だと「うちの子だと怪我しそう」だからさせたくない人も多いと思いますが、農家さんからしてみれば子どもが「食の大切さ」を学ぶ為には大切な過程ですし、親は知らないような、できる限り安全に体験を提供する術を持っていたりします。そして、子どもたちは意外と上手に火起こしができたりもします笑 子どもの可能性を広げるためには、子どもを別の視点から見れる、親以外のいろいろな人との関わりを増やす事も必要となってきそうです。
何故四季なのか?
四季冒険部では、現在、四季折々の畑や自然(里山)で活動を行っています。子どもたちに自分の産業の魅力を伝えていきたい農業、造園業、林業従事者の様な業界人や、四季を通して自分の想いを子どもたちに伝えていきたいシニア世代、ママ世代等、四季はいろいろな背景や価値観を持つ人たちをつないでくれます。いろいろな人たちの価値観に触れ、関わる中で「褒められたり」「認められたり」することで、子どもの可能性は更に広がり、より幸せな生き方の発見につながると考えています。価値観の近しい人との会話に慣れている子どもにとっては、普段会話しないような人と会話も「冒険」ですね!
■子どもと、子育てに関わる全ての人が幸せになれる仕組みを生み出し続ける
話は少し変わりますが、「子育て」の地位は社会の中でまだまだ高くはないのが現状です。中には、自分の体にムチを打ち、子どもの幸せの為にと動いている人もいました。でも、考えてみて下さい。その人が夢を叶えられたとしても、その人はどうなってしまうのか。子どもの幸せだけでなく、その周りの子育てに関わる全ての人も共に幸せになれる事が大切ですし、その様な仕組みを世の中に生み出し続ける必要性を感じています。いこーよ四季冒険部は関わる人達に「幸せ」も届ける。そんな存在であり続けます。
こんな、想いで「いこーよ四季冒険部」をしています。
最後まで御覧頂いた皆様、今後共いこーよ四季冒険部を是非よろしくお願い致します!
少し早いですが笑、メリークリスマス & 良いお年を!!
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