【おかげさまで創立15周年】あきらめずに夢を追い続ける事の大切さを伝え続ける植松努さんにお会いしました!

アクトインディは2018年6月に創立15周年を迎えました。


全てのユーザー様、取引先様の皆様に多くの支えを頂いて、今日まで成長を続けることができました。社員一同、心から感謝いたします。

 

2003年6月4日、「ITを使って、次世代につながる価値を生み出したい」と創業者であり現 代表取締役の下元敬道がインターネットを活用した優良な葬儀会社を探せる事業をスタートさせたことからアクトインディの歴史が始まりました。

 

世の中に価値あるものを提供したいという思いから、様々なサービスを生み出したものの、時代の流れとともに閉じられたものが多く存在します。しかし、それでもあきらめずに次世代に残したい価値を突き詰め、反対の声が上がるなか生み出したサービスが「いこーよ」でした。

 

アクトインディが今日まで成長を続けることができているのも、「あきらめずに前進を続けてきた結果」でもあると思っています。

そこで、15周年を記念して、あきらめずに夢を追い続ける事の大切さを伝え続ける植松電機の社長である植松努さんにお会いしてきました。

Photo by Yasushi ITo

植松さんは周囲から無理だと言われながらも、民間企業として宇宙開発に挑み続け、実際にロケットの打ち上げ実験も成功させていることで知られています。アクトインディでは、代表・下元をはじめ、社員のほとんどがTEDxの植松さん講演動画を見て勇気づけられています。

さて、実際にお会いした植松さんはどんな方だったのか、参加させていただいたモデルロケット教室の様子などをご紹介します。

羽田空港から見上げる東京の空は青空でした

2018年4月7日の羽田の天気は青空が見られるいい天気でしたが、北海道はあいにくの雨模様。果たして、屋外で行われる予定のモデルロケット教室は無事に開催されるのでしょうか。

北海道はあいにくの雨

新千歳空港から車を走らせること約1時間半、赤平市にある植松電機に到着。大きな鉄塔がそびえ立っているので迷うことなく到着できました。

社内にお邪魔すると階段の踊り場に現れたのはたくさんの思いを載せたロケット。植松さんの講演を聞いた中学生が送ってきたものだそうです。夢と希望にあふれています。

階段を上りきったところに設置されていた本棚にはたくさんのマンガ!その中には『宇宙兄弟』もありましたよ。

そしてその先にあるのが植松電機の社長室、植松さんのお部屋です。部屋の中にずらりと並んだロケット。しかし、私が気になったのはすぐ隣に置いてあったプラスチックケース。中で何かが動いています。

「これ、ウズラですよ。スーパーで売っているウズラ。うちの社員が卵を買ってきてふ化させました。繊細な温度管理が必要なのですが、試行錯誤しながら挑戦していました。その結果がこの子たちです」と植松さん。

ケースの隙間から見えた2羽のウズラ

可愛いウズラに癒されたところで、早速植松さんにお話を伺います。

ちなみに、今回お邪魔させていただきましたアクトインディのメンバーは代表の下元、集客支援チームの山部、そして広報室の石原と私(王)の4名です。

Photo by Yasushi ITo

ロケット開発で知名度もあり、技術力もある植松電機。早速、将来のビジョンを聞いてみました。

「将来はなるようにしかならない。今、従業員は22名ですが、本業の事業はデカくしたくないと思っています。自分の見える範囲で続けていきたいと。さらに、人口が減っているのにどんどん生産していったら生産過剰でしょう。だから事業拡大を目標にしないんです。やりたいことをできる範囲で『より良く』を求めていくこと。この追求が仕事だと思っています。」(植松さん)

そんな「より良く」を求める植松さんは本業やロケット開発業とは別の事業も進めています。それは、「住宅に関するコスト1/10、食に関するコストを1/2、教育に関するコスト0」の実験を行う「ARCプロジェクト」というもの。つまり主に大きな負担となる生活コストを下げるプロジェクトだそうです。

「着々と進んでいますよ。日本は積極的に変えようとする意識が足りない。規制があらゆるところにあるので、特に建築関係の方には『無理だ』と言われましたが。外にその建物が建っていますよ。ちょうどこの後のモデルロケット教室の会場にもなっています。なんでも浪費するような社会ではなく、節約したほうが豊かになるような社会にしていきたいと思っています」(植松さん)

外に目を向けると、ARCの文字が入った頑丈そうな建物がたしかにありました。

Photo by Yasushi ITo

また、植松電機の採用ポイントも教えていただきました。

「トライアルとして一週間、社員全員と関わってもらいます。実際に付き合ってみることが大事なんです。そこでお互いマッチするかどうか確認するんですね。ポイントは雑談が盛り上がるかどうかでしょうか。あと会社では『相談』と『お願い』と『感謝』の3つを大切にしています。これは社会全体にも共通して大切なことであると思っています」(植松さん)

その他、家庭用電気の直流化を提言している話やライフワークバランスの話、ご自身の子育てに関する話など、モデルロケット教室が始まるまでの約2時間、貴重なお話を聞かせていただきました。

(植松電機の事業についての詳細は「あきらめず、夢を追い続ける Part 3 植松電機の価値創造~『想像力と発想力』で未来を拓く」をご覧ください)

最後に一つ、植松さんが未来に残したい価値は何か、色紙に書いてもらいました。何を書いてくださったかは、最後に紹介しますね。

Photo by Yasushi ITo

 

お昼休憩をはさんで、次に始まったのがモデルロケット教室です。植松電機では定期的に行われているようで、道内はもちろん、道外からもたくさんの人がこの教室に参加しているそうです。

私たちも初めての体験にワクワクです。

製作体験の前に植松さんの講演がありました。家族での参加や友人との参加など集まったメンバーは年代も様々。でも、みんな植松さんの言葉に惹き付けられ、うなずきながらお話を聞いている姿が印象的でした。

(講演会の内容については「あきらめず、夢を追い続ける Part 2 講演概要『思うは招く~夢があれば何でもできる』」をご覧ください)

講演の後、早速ロケットの製作に入ります。まずは説明書をしっかり読んでロケットを組み立てていきますが、それでもわかりにくい部分は周りの人とお互いに聞きながら作り上げていきます。

参加者一人一人にロケットの組み立てキットが配られました

最初にしっかり説明書を読みます

何度も説明書を確認

隙間がないか、しっかり確認

スタートに遅れをとった山部がここから一気に作り上げます

うまくいかない時にはスタッフの方も丁寧にサポートしてくれます Photo by Yasushi ITo

ロケットの組み立てが終わったら、今度はロケットの表面のデザイン。自分の好きな言葉やイラストをロケットに描き込みます。

満足のいくデザインに仕上がったら完成!

さあ、これからいよいよロケットの打ち上げです。みんな揃って屋外へ移動。

朝からしとしと降り続いていた雨も上がって、ロケット打ち上げへの期待が高まります。

東京では桜が咲いていても、北海道はまだ雪が少し残っていて肌寒い時期。打ちあがったロケットが落下する際にパラシュートがしっかり開くように機体をあたためながら打ち上げを待ちます。

「3、2、1、発射!」力強い音とともにあっという間に空高く飛んで行ったロケット。自分が作ったロケットが本当に空を突き進んでいく光景は何とも言えない感動をもたらしてくれました。きっと、この感動が自信につながっていくのでしょう。

(モデルロケット教室の様子は「あきらめず、夢を追い続ける Part 1 モデルロケット教室~大空を射るロケットで生まれる自信」をご覧ください)

打ち上げの瞬間はドキドキします

Photo by Yasushi ITo

あっという間に空高く飛んで行き、その後パラシュートが開きます

無事に着陸です

実は王のロケットはパラシュートが上手く開かず、再挑戦しました!

こんな素敵な体験をさせてくださる植松電機の植松努さんが講演や体験学習をとおして実現させたいことは、みんなの夢を叶えるために「だったら、こうしてみれば?」と優しさ溢れる社会を作ることだそうです。

最後に、植松さんが色紙に書いてくださった言葉を紹介します。

「やさしいは すぐれるだよ」(植松努)

Photo by Yasushi ITo