一般社団法人次世代価値コンソーシアムが主催の下、お出かけ情報サイト「いこーよ(https://iko-yo.net/)」を運営するアクトインディ株式会社は、9月5日(火)に、千葉県勝浦市の千葉県立大原高等学校や勝浦水産事務所と連携して、目黒区立下目黒小学校5年生81名を対象に「漁業者が取り組む資源管理や栽培漁業について学ぶ体験プログラム」(以下、本プログラム)を、千葉県立大原高等学校 栽培漁業実習場で実施しました。
本プログラムは、公立小学校向けに提供する「海洋学習・体験プロジェクト」(※後記参照)の取組みの一環として、アクトインディと、地域の海や漁業を守っていくために地域との連携を重視した海洋教育に取り組んでいる千葉県立大原高等学校、実際に資源管理の取り組みを指導・助言している勝浦水産事務所とで共同開発したものです。参加児童たちは、実際に水産の現場で活動する方々や専門家から熱のこもった説明を聞くとともに、栽培漁業の現場見学や、資源管理を積極的に行っているキンメダイ、藻場に食害を与えるブダイなど本物の魚を触るなどの体験を通して、現在の海が抱えている水産資源の減少・磯焼けなどの課題を、自分ごととして実感している様子が見られました。
なお、本プログラムを含む「海洋学習・体験プロジェクト」に関わる一連の取組みは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として実施しています。
漁業者が取り組む資源管理や栽培漁業について学ぶ体験プログラムの様子
【実施概要】
・テーマ:水産資源減少などの海の課題と、それに対応した取組みを知り、海と自分たちのつながりを実感する
・日程:2023年9月5日(火)14:00~16:30 (事前学習:2023年9月4日に実施)
・開催場所:千葉県勝浦市 千葉県立大原高等学校栽培漁業実習場
・参加人数:目黒区立下目黒小学校の5年生81名
・協力団体:千葉県立大原高等学校、勝浦水産事務所
■栽培漁業の実習現場を見学
放流を控えたイサキの稚魚・アワビの幼生などを見学。飼育方法などの説明を聞きました。
■アクアポニックス実習現場を見学
大原高校の生徒(高校生)からアクアポニックスの仕組みや実施内容の説明を聞き、現場見学を行いました。
■栽培漁業の取組み全体を学習
飼育から放流まで栽培漁業の取組みについて学び、ワークシートに挑戦しました。
■海が抱える課題と漁業者が取り組む資源管理について学びました
資源管理についての話を聞きました。さらに、積極的に資源管理を行っているキンメダイや、磯焼けの要因の一つとなっているブダイなど、本物の魚を触りました。
「海洋学習・体験プロジェクト」とは
本プロジェクトは、小学校などの教育機関と連携し、子どもたちへ海洋学習・体験機会の提供を行うことで、子どもたちに有意義な海との接点をつくることを目的に始動した取り組みです。
日本は島国であるにも関わらず、子どもたちと海との接点が減少しており、これは保護者の負担の大きさ、教育機関等におけるリスク懸念に伴う海の忌避などの社会事情に起因しており、特に都市部での改善は容易ではありません(※日本財団による「海と日本に関する意識調査」参照)。そこで行政・教育機関と連携し、子どもたちへの海洋学習・体験機会の提供をするとともに、教員の経験・ノウハウづくりにも寄与し、海体験への心理的ハードルを下げることで、通常授業や自然合宿等に際して「海洋学習・体験」実施が選択肢に当然に入りやすい状況をつくることを企図しています。もって継続的に子どもたちと海とのより良い接点基盤を構築していくことを目指します。
2023年度は東京都足立区・目黒区との連携を行い、都内30の小学校、約2,650名がプログラムに参加する予定です。
※日本財団による海と日本に関する意識調査: https://uminohi.jp/special/survey2017/
■「海洋学習・体験プロジェクト」 2023年 目黒区との取組実施概要
<団体概要>
■プロジェクト主催
団体名称:一般社団法人次世代価値コンソーシアム
活動内容 :子どもたちと海との有意義な接点をつくる「海洋学習・体験」の企画など
■共催
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
■企画・推進
団体名称:アクトインディ株式会社
URL:https://iko-yo.net/
活動内容 :子育て支援事業(インターネット情報サービス、イベント事業)