【2020年 習い事調査】
水泳が1位であり続ける理由
【本リリースのポイント】
1. 5歳になると、2人に1人が習い事
2. 人気の習い事、水泳が不動の1位
【総括】
例年、体験レッスンなどが増える春休みに新しく子どもの習い事を検討する家庭も多いのではないだろうか。調査(新型コロナ拡大防止のための外出自粛要請が出される前の2月に実施)では、5歳児の時点で既に2人に1人が習い事をしているという結果が出ている。小学校2、3年生以上になると8割前後が習い事に通っており、習い事をしていない子どもは少数派となる。また、年齢が上がるほど習い事を掛け持ちしている割合が増え、曜日や時間のやりくりをして複数の習い事をこなしているという様子がうかがえる。
子どもの習い事の中では水泳人気が根強く、その理由には「体力作りになる」といった運動能力の向上や喘息や気管支炎改善を含む健康増進を目的としたもののほか、「スポーツの習い事の中では、洗濯が楽で保護者の係などがない」というような保護者にとっての手離れのよさや、「水難事故を防ぐために泳げるようにしてあげたい」という事故防止の観点など様々あるようだ。また、水泳は、小中高校のどの過程でも授業として行われ成績評価もされるわりには、自由回答にもあるように「学校の授業だけでは泳げるようにならない」という意見も多い。ならば、やはりスイミングスクールに、となることが水泳を習い事として不動の人気にさせているのだろう。
1. 5歳になると、2人に1人が習い事
年齢別に習い事をしているかどうかをみると、3歳までは習い事をしている割合は3割未満であったが、4歳で習い事をしている割合が4割となり、5歳以上になるとその割合は約7割から9割となり、習い事をしている子どもが多数派となる。
習い事の掛け持ち割合については、4~6歳で50%、7~9歳で60%、10~12歳で65%という結果で、高学年になるほど複数の習い事を掛け持ちしている割合が増える。
2. 人気の習い事、水泳が不動の1位
現在、どんな習い事に子どもが通っているか質問したところ、今年も1位は「水泳」であった。一般的に習い事は数年は続けることが多いためか、調査を実施した4年間で順位に大きな変化は見られないが、「書道、習字」の割合が年々増加していることに注目したい。
水泳を習わせようと思った理由を教えてください。(自由回答。一部抜粋)
- 自分がやっていて、水泳が得意になったから。泳げた方がいいと思ったから。(9才・7才の子のママ:30代パート)
- 保育園で平日スイミングに送迎してくれるサービスがあったから。何かの時に命を守る術となるから。スポーツの習い事の中でも服の洗濯が楽で、野球のように係がなく保護者の負担も少ないから。(11才・7才・4才の子のママ:30代パート)
- 自分が泳げないから。体力作りになると聞いて。(5才・3才の子のママ:30代主婦)
- 体験に行って本人が楽しそうにしたため。(0才の子のママ:20代会社員)
- ぜんそく持ちだったので、心肺機能を向上させたかったため。習いはじめて数年経ち、気にならなくなったのは、水泳のおかげだと思ってます。(10才・2才の子のママ:40代会社員)
- 泳ぐことを自分ではなかなか教えられないから。(3才の子のママ:30代主婦)
- 水遊びが好きだった。(4才・2才の子のパパ:40代会社員)
- 自分がしてて楽しかったし、怪我なく安全にできるスポーツだから。(5才・6才の子のママ:30代パート)
- 学校での授業だけでは、泳げないから。(16~19才・11才の子のママ:40代主婦)
- 親が泳げないから。水難に備えて。夏を楽しめるように。泳げるようにしてあげたい。(8才の子のママ、40代パート・アルバイト)
- 周りのお母さまたちが習わせていたのでコミュニティに入る為。(7才の子のママ:20代主婦)
3. プロファイル(回答者全体の873サンプルの内訳)
性年齢比率
20代以下 | 30代 | 40代以上 | |
男性 | 5% | 11% | 7% |
女性 | 23% | 39% | 15% |
職業
主婦・主夫 | 34% |
会社員(フルタイム勤務) | 33% |
パートタイム勤務・アルバイト | 21% |
公務員 | 4% |
専門職 | 2% |
自営業 | 5% |
その他 | 1% |
[blogcard url=”https://iko-yo.net/topics/lessons”]