【緊急調査】新型コロナウイルスによる休園・休校における保護者の悩み
ママ・パパ8,106名のリアルな声
【本リリースのポイント】
- 保育園では10%、幼稚園は半数が休園決定、小学校は98%が休校決定
- 子どもを自宅に長期間滞在させることによる、子ども自身のストレスを心配する声が多数
- 休園、休校でも生活リズムを整える、子どものストレス軽減のための遊べるアイテムを多く用意する、家周辺で軽い運動をさせるなどの工夫を模索
【総括】
子どもが登園・登校できないことでどんなことに困るかを保護者に聞いた緊急アンケートの結果では、子どもの運動不足や現実的に子どもが自宅の中だけで何週間も長期間過ごせると思えないなどの、子どものストレスの増大を不安視する保護者が多かった。
他にも、授業がなくなったことによる勉強の遅れや、その分家で子どもの勉強をどうするかということを不安に思う保護者も多い。
就業している保護者だけの回答を見ても、不安に思うことはそれほど大きくは違わず、仕事をしていても、保護者自身のことや仕事のことよりも、この期間の子どものストレスや勉強面に対する不安の方が大きい。
また、自由回答には、子どもだけで留守番をしている時の不審者の訪問に対する不安や、近所の公園で少人数で遊ぶ分にはいいのか、スーパーなど買い物に連れて行くのはだめなのか、などの具体的な過ごし方や基準等を知りたいといった声もあった。
今後、休園、休校が長引くことに対する不安も聞かれる中、一刻も早く事態が終息し、子どもたちが元気に登園、登校する日が来ることを願わずにはいられない。
1. 保育園では10%、幼稚園は半数が休園決定、小学校は98%が休校決定
子どもが通う保育園、幼稚園、小学校の休園・休校の決定状況を聞いたところ、アンケートを実施した2月28日~3月1日の週末の時点では、保育園は10%、幼稚園は半数が休園決定、小学校は98%が休校決定という状況だった。
(※数字は保育園、幼稚園、小学校単位ではなく、アンケートに回答した保護者ベースでの集計結果)
2. 子どもを自宅に長期間滞在させることによる、子ども自身のストレスを心配する声が多数
一斉休校で子どもが登園・登校できないことで困ることを聞いた結果では、「子どもが運動不足になりそう」、「子どもが自宅の中だけで何週間も長期間過ごせると思えない」、「子どもが友達と会えなくてストレスがたまりそう」といった、子どもを自宅に長期間いさせることによる、子ども自身のストレスを心配する声が多数となった。
次いで、授業がなくなることによる勉強の遅れや、休みの間に家で子どもの勉強をどうするか不安だという「勉強面」での心配が続く。
就業している保護者だけに回答を絞ると、「休園、休校になっても仕事は休めない」や「子どもだけで留守番させなくてはいけない」などが高めに出ているが、概ね上位にあがってきている不安は保護者自身のことよりも子どものストレスや勉強面であることがわかった。
「一斉休校で子どもが登園・登校できないことで困ること」の「その他」のコメント(自由回答。一部抜粋)
- 私立の学童に受け入れてもらえるが、費用が掛かる。(保育園児・小学生のパパ:40代、会社員)
- 今のところ学童などに預けられる予定だが、ひとりでもウイルス感染者が出たら閉鎖すると言われているので、いつ閉鎖されるかわからない。その場合仕事に行かれない。(幼稚園児・小学生のママ:30代、公務員)
- 夏休みの状況と同じ対応をすればよいので特に困らない。(小学生のママ:40代、公務員)
- 親もストレスがたまる。食事の準備。(小学生のママ:40代、パート勤務)
- 学童も閉所になり、働けなくなり、一時期とは言え、シングルマザーは生活ができなくなる。(小学生のママ:40代、パート勤務)
- 子供をおいて仕事をするしかない現状、強盗や不審者などが心配。(小学生のママ:30代、パート勤務)
- 児童館は開いているため行きたいといいます。児童館、公園は良いのか線引きできません。(小学生のママ:40代、パート勤務)
- 自分の地域に感染者が出ていないため、家の前での外遊びは良いのか、友達と遊ぶのは良いのか、近所の公園に行くのはありなのか、制限をどこまでかければ良いのかが困る。(小学生のママ:30代、パート勤務)
- 兄弟で、卒園、卒業、入学が重なっています。卒業までのカウントダウンを先生やクラスメイトとしていた中でショックも大きく、心理的な影響も心配。(幼稚園児・小学生のママ:40代、主婦)
- 家にいる、高齢者との接触が心配。(小学生のママ:50代、主婦)
- 祖父母宅に預けることができるが祖父母の負担が増える。(小学生のパパ:40代、会社員)
- 受験期に入るのに塾がストップ。(小学生のママ:40代、在宅介護)
- 日常が非日常になり、先の見えない不安が押し寄せている。(小学生のママ:40代、主婦)
3. 休園、休校でも生活リズムを整える、子どものストレス軽減のための遊べるアイテムを多く用意する、家周辺で軽い運動をさせるなどの工夫を模索
休園・休校で子どもたちが長期間家にいるという状況で、家庭でどんなことを工夫しようとしているかを自由回答で聞いた。生活のリズムが崩れないように、TVを見る時間や勉強をする時間を決めて、規則正しい生活ができるように工夫するという意見が多い。
また、子どもがストレスを溜めないように、遊べるアイテムを100均でたくさん買ってきた、少しは公園で遊ばせる、ママ友どうしで預かり合いをして少人数で友達と遊ばせるなどの工夫をあげている保護者も多い。
勉強面では、早速ドリルの購入や通信教育の申し込みをしている保護者も多く見られた。
「休園・休校で子どもたちが長期間家にいるという状況で、家庭で工夫しようとしていること」の自由回答(一部抜粋)
- なるべく会話を増やす。TVやゲーム、YouTubeなどは時間を決める。(保育園児・小学生のママ:30代、会社員)
- 規則正しい生活ができるようにスケジュールを決める。(小学生のママ:50代、主婦)
- 通信教育を申し込んだ。(幼稚園児・小学生のママ:30代、主婦)
- 屋内は無理ですが家の庭や自転車で行ける公園には連れていきたい。(保育園児のママ:40代、会社員)
- 100均で遊べるアイテムを買ってきた。塗り絵やシール、粘土や折り紙、ドリルや迷路など。(幼稚園児・小学生のママ:30代、主婦)
- Amazonプライムに加入しようと思う。(小学生のママ:30代、パート勤務)
- 一緒にご飯を作ったり、普段はしない家事を少しやらせてみる。(小学生のママ:30代、主婦)
- (子どもだけで留守番をさせるため)監視カメラやドアセンサーの設置。料理の作り置き。(保育園児・幼稚園児・小学生のママ:30代、会社員)
- ママ友と預かり合いや、夏休みのような工作をさせる。塾の勉強をさせる。(保育園児・小学生のママ:40代、主婦)
- 毎日ドリルなど必ずやるものを決め、子供に習慣づける。両親の休みをかぶらないようになるべくどちらかが一緒に過ごすようにする。(保育園児・小学生のママ:30代、会社員)
4. プロファイル(回答者全体の8,106サンプルの内訳)
性年齢比率
20代以下 | 30代 | 40代以上 | |
男性 | 0% | 4% | 8% |
女性 | 4% | 46% | 38% |
職業
主婦・主夫 | 25% |
会社員(フルタイム勤務) | 30% |
パートタイム勤務・アルバイト | 32% |
公務員 | 3% |
専門職 | 4% |
自営業 | 3% |
その他 | 2% |
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