【総括】
12月といえばクリスマス。子どもがどんなプレゼントをサンタにお願いしているかで、子どもの成長を感じる家庭も多いのではないだろうか。そこで、「いこーよ」では、サンタやクリスマスプレゼントについてアンケートを実施した。(調査期間:2018年10月1日~11月5日)
子どもがサンタクロースを信じなくなるのは8歳以降くらいからで、その頃に友達からサンタの正体についての情報が持ち上がり、クラスで広まるというような事象が起きるようである。一方、子どもがサンタを信じていても信じていなくても、多くの家庭では子どもにクリスマスプレゼントをあげているが、子どもの年齢が12歳になるとクリスマスプレゼントをあげていない家庭が33%にものぼり、子どもの成長と共にクリスマスプレゼントの位置づけも変化していくのがわかる。「今年は子どもがどんなプレゼントを欲しがっているのだろう」とワクワクしたり、「どんなプレゼントがもらえるのだろう」と子どもがドキドキしたりするクリスマスのひとときを楽しめる期間は意外と短いのかもしれない。
また、あげたプレゼントが子どもの希望するプレゼントと違っていたことがあるという経験は子どもが12歳になる保護者では3割にも達している。違ってしまった状況を切り抜けるために、サンタを悪者にしたり、子どものせいにしたり、どんなものでも感謝しなさいと説教をしたりと、今回の回答に見られるような微笑ましい光景が繰り広げられるのもクリスマスならではである。
【本リリースのポイント】
- 子どもがサンタクロースを信じなくなるのは8歳くらいから
- 12歳になると、3分の1の家庭では子どもにもうプレゼントをあげていない
- 子どもの希望とプレゼントが違った経験は、子どもの年齢が12歳までに3割近くに
【調査結果】
1. 子どもがサンタクロースを信じなくなるのは8歳くらいから
お子さんはサンタクロースを信じていますかと聞いたところ、1歳以下は「サンタを理解していない」という回答が9割弱、年齢が上がるにつれ信じている率が増加し、「サンタを信じていると思う」という回答が多かったのは4~7歳となった。
しかし、その後、データのばらつきはあるが、8歳以降に急に「信じていないと思う」と「(サンタはいないと)そう教えた」が増加。自由回答によると、クラスの友達などからサンタの正体を知るケースが多いようだ。
その他、自由回答では、「ネットで注文したプレゼントの配達時に、子どもが居合わせて商品に気づいてしまった」「子供達の部屋に夫婦でプレゼントを持っていく時に目を覚まされてしまった」「サンタからの手紙がママの字に似てると言い出した」「隠していたおもちゃを見つけられた」などのほのぼのとしたエピソードが数多く寄せられた。それも含めて、家族の楽しいクリスマスの思い出となっているようだ。
2. 12歳になると、3分の1の家庭では子どもにもうプレゼントをあげていない
子どもがサンタを信じていてもいなくても、多くの家庭で子どもにクリスマスプレゼントをあげているが、10歳以降から「子どもが小さいときはあげていたが、今はあげていない」という率が増加、12歳になると実に33%が「今はあげていない」となってしまう。クリスマスプレゼントは子どもだけでなく、「あげる」側もワクワクするものだが、それが楽しめる期間は意外と短いようだ。
3. 欲しいプレゼントの聞き取りは「サンタに何をお願いするの?と子どもにさりげなく聞く」
子どもにクリスマスのプレゼントとして欲しいものを聞く方法としては、「サンタに何をお願いするの?とさりげなく聞く」が約6割と一番多い。サンタへのリクエストをさりげなく聞くという形であれ、何が欲しいのかを子どもに直接聞くという方法が聞き出す方法として一番確実だろうし、加えてそのコミュニケーション自体を保護者側が楽しんでいそうである。
4. プレゼントは「子どもが寝てから枕元や部屋に置く」家庭が多数
プレゼントをどうやって渡しているかという質問では、「子どもが寝てから、子どもの枕元や部屋などに置いておく」が突出して多い。子どもを起こさないように、子どもの寝顔も見つつ、翌朝プレゼントに気づいた時の顔なども想像しながら、そっと置いている姿が想像できて微笑ましい。
5. 子どもの希望とプレゼントが違った経験は、子どもの年齢が12歳までに3割近くに
子どもにあげたプレゼントが希望のものと違ったことがあるという経験は、年齢があがるにつれて増えていき、最終的には10歳くらいから25%を超える。
希望と違ってしまった際にどのように切り抜けたかを聞いたところ、多かったのは「うっかりサンタさんだね」「サンタさんは忙しいから間違えたんだよ」「サンタさんもおじいちゃんだから間違えちゃうこともあるよね。」というような、その場にいないサンタのせいにするケース。その他、「いい子にしてたらまた来てくれるかもね」「あれもこれも欲しいって言うからサンタさんもどれが一番かわからないよ」「次がんばれたらちゃんと欲しい物がもらえるはずだよ。」など、子どもが起因であるかのような話になっている回答も結構見られ、これは子どもにしてみたら踏んだり蹴ったりである。また、「自分のためになるものだから、ありがたいと思うようにと言う」「(無理やり)サンタさんにありがとうっていいなさいと伝える」「モノの価値観や何のためにプレゼントが必要なのかを伝え、小さなものでも大切にする心を養うようにしている」など、説教も交えてなんとか切り抜けようとしている親の努力が垣間見えるのも面白い。
それを踏まえての来年以降の対策としては、「今度はお手紙書こうね。」という、より確実性を高める方法や、「(今年はだめだったけど)来年に期待しよう!」という次への希望をもたせるつなぎ方なども見られた。
▼アンケート概要
【実施方法】 「いこーよ」サイト上で実施
【回答者プロフィール】 12歳以下の子どもを持つ保護者
【実施期間】 2018年10月1日~2018年11月5日
【有効回答数】 958名
※調査データを引用・転載の際は「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』調べ」とクレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。